心に残ったひとこと

先日の定期通院で、ひとつ印象的だったことがありました。
ふと主治医が口にした「うちの病院じゃなかったら難しかっただろう」という言葉でした。
私もその通りだと思います。

そもそも、私の住む県内でロビンに必要な血液ガス検査ができる機械があるのは1つだけ。
比較的新しい病院なので、それを知らず他県に通われているバセンジーオーナーもいました。

それに、ロビンは発作のため緊急で何度もお世話になりました。それは病院が車で20分程の距離だから間に合ったことです。他県に通っていたらまず今のロビンはなかったことでしょう。
10日間程毎日通うことも、病院の開いている間だけ預ける日帰り入院も何度もありました。
今のペースで通えているのもこの距離でなければ難しいことです。

加えて、初診が今の主治医だったことも非常に大きいと思います。
過去に通っていた病院の先生はバセンジー自体を知らず、無論ファンコーニ症候群も知りませんでした。
そしてロビンが臆病で歯を剥き出したりチアノーゼを起こすことがあった為、常にカラーを付けていましたが、先生は一切触れようとせずに体の後ろで手を組んでいました。

そんな中、現在の主治医は初対面でロビンをだっこしてくれて、ロビンも何ひとつ嫌がりませんでした。
しかも過去に1例ですがファンコーニのバセンジーを診た経験がありました。
そしていつも暖かい言葉を掛けて、介護を労ってくださいました。家族以外で苦労を理解してくれる人がいることは本当に支えになり、母共々涙が出ました。

きっと、今の病院であっても別の先生だったら今とは違っていたのではないかと思います。
相性や好みもあるでしょうが、ロビンと私達家族に必要だったのは今の主治医だったのでしょう。

本当に、色々な奇跡が重なった結果、今のロビンがあると思っています。
それを助けて支えて頂ける方々には感謝しかありません。
そして日々生きて、奇跡を更新し続けてくれるロビンが愛しくてなりません。

この不安定ながらも幸せな日々が続くことを祈るばかりです。